2003年10月31日(金) 23時12分

日韓環境賞：アジア砒素ネット、韓国消費者保護市民連合が受賞（毎日新聞）

　東アジアの環境保全に貢献した個人・団体に贈られる第９回日韓（韓日）国際環境賞（主催・毎日新聞社、朝鮮日報社、後援・外務省、環境省、駐日大韓民国大使館、協賛・ロッテ）の表彰式が３１日、東京都千代田区の日本プレスセンターホールで行われた。

　受賞団体は日本側が非営利組織（ＮＰＯ）・アジア砒素ネットワーク（上野登代表、本部・宮崎市）、韓国側が社団法人・韓国消費者保護市民連合（金在玉（キムチェオク）会長）。斎藤明・毎日新聞社長と方相勲（バンサンフン）朝鮮日報社長からそれぞれ記念賞と賞金１万ドルが贈られた。来賓として趙世衡（チョセヒョン）駐日韓国大使、炭谷茂・環境事務次官が祝辞を述べ、川口順子外相がメッセージを寄せた。

　アジア砒素ネットワークは日本の公害経験を活かし、中国・内モンゴルやバングラデシュでの環境協力が評価された。表彰式には代表して横井英紀さんが出席した。また韓国消費者保護市民連合は生活者の視点に立ち、食品の安全性確保や河川の浄化運動に取り組んでいる。受賞者を代表して金さんは「環境保全の第一歩は市民が主張することであり、受賞を機にさらに地道な運動を強化したい」と抱負を述べた。【滑志田隆】

［毎日新聞１０月３１日］ ( 2003-10-31-23:12 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031101k0000m040029002c.html