2003年10月31日(金) 22時31分

空気圧マッサージ器で窒息死、２女性の遺族が賠償提訴（読売新聞）

　空気圧を利用したマッサージ器で窒息死した女性２人の遺族が、製品に欠陥があるとして、メーカーの川衛製作所（和歌山県）と販売元のコンセラン（東京都）に約１億４７００万円の賠償を求める訴えを３１日、東京地裁に起こした。

　訴状によると、このマッサージ器は「コンセランミニ２」で、装着したジャケットなどを空気圧で膨らませ、マッサージする仕組み。一昨年１月、東京都小金井市の女性（当時７０歳）が使用中に胸などを圧迫されて窒息死、同年２月にも北海道稚内市の女性（当時６７歳）が窒息死した。

　訴状では、「非常時に排気して圧力を下げることができない欠陥があり、両社は安全確保義務を怠った」としている。

　川衛製作所は同月、和歌山県から薬事法に基づき、同機種約３７００台の回収命令を受けた。昨年１２月には、兵庫県内の２０歳代の男性が同社の別機種を使用中に死亡。この機種についても同社が自主回収を発表していた。

　川衛製作所、コンセランの話「訴状を読んでいないのでコメントできない」（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031031-00000413-yom-soci