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2003年10月31日(金) 22時35分

<無線LAN>盗聴不可能の無線通信装置を開発 同志社大など毎日新聞

 関西文化学術研究都市(京都府精華町)の国際電気通信基礎技術研究所(ATR)と同志社大は30日、場所によって違う電波の複雑な揺らぎ方を“合言葉”(鍵)にして、盗聴を事実上不可能にした無線通信装置を開発したと発表した。無線LANサーバーのアクセスポイント(AP)としてすぐにでも実用可能という。11月5日からソウルで開かれる「アジア太平洋マイクロ波会議」などで発表する。

 同社が開発した高機能アンテナを無線LANのサーバー(親機)に組み込み、APとしてクライアント(子機)と電波を送受信する。この際、遮へい物に当たるなどした電波は、子機の位置によって独特の揺らぎ方をするうえ、電波は子機側から受信時と同一経路で反射する性質がある。この性質を利用し、子機に専用ソフトを組み、受信したものと同一の電波の揺らぎを合言葉として親機に返信するようにした。

 この合言葉は子機の場所でしか返すことができない。また、親機から送信される電波の方向が1000分の1秒につき12回変わるため、第三者が盗むことは事実上不可能という。

 無線LANは利便性などから急速に普及しているが、パスワードの送受信は第三者に傍受される危険性が高いなどと指摘されている。【中野彩子】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031101-00000106-mai-soci