2003年10月31日(金) 07時04分

「秋田県財務局」名使い架空請求　関東などに通知書（河北新報）

　「秋田県財務局」という実在しない役所に登録したように装った業者から、債権回収の委託を受けたとする通知書が、関東や近畿、中国地方などの住民に郵送されていることが３０日分かった。東北財務局は「債権回収を装った架空請求。貸し付けなどの勧誘広告の一種の可能性が高い」とみて、注意喚起のために通知書の業者名などをホームページで公表した。

　業者名は「債権回収業者いこいの会」。東北財務局によると、通知書には電話番号が書かれ、「入金や連絡がない場合は、延滞金が加算され、さまざまな不利益がある」などと記載されている。秋田財務事務所には２９日から３０日にかけて、通知を受けた人からの相談が約１０件寄せられた。

　同様の手口の架空請求は全国で確認され、各財務局が業者名などを公表しているが、東北財務局管内の登録業者を装う事例は初。同財務局は「通知が来ても連絡をせずにかかわらないのが第一。トラブルがあれば警察や行政に相談してほしい」と話している。
[河北新報 2003年10月31日]（河北新報）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031031-00000004-khk-toh