2003年10月31日(金) 16時53分

松本被告、何も語らず結審　判決は来年２月２７日（共同通信）

　地下鉄、松本両サリンや坂本堤弁護士一家殺害などオウム真理教の１３事件で殺人罪などに問われ、死刑を求刑された松本智津夫被告（４８）＝教祖名麻原彰晃＝の公判は３１日、東京地裁（小川正持裁判長）で初公判から約７年半ぶりに結審した。
　これに先立ち、弁護側は同日、２日目の最終弁論で地下鉄サリンなど６事件についても「弟子の暴走」と無罪を主張。弁論終了後、松本被告に最終陳述の機会が与えられたが、被告は一切反応せず、３−４月に３回行われた被告人質問と同様に何の発言もしなかった。
　公判は２５６回を数えたが、松本被告の口から事件の詳細は語られず、真相の十分な解明がなされないまま、一連の事件の被告では最後の１審審理終結となった。
　小川裁判長は判決公判の期日を来年２月２７日に正式指定した。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031031-00000089-kyodo-soci