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2003年10月31日(金) 03時12分

<視聴率操作>工作資金は500万円 制作費流用の疑い強まる毎日新聞

 日本テレビの社員プロデューサー(41)による視聴率操作問題で、プロデューサーがモニター世帯の割り出しや謝礼などに使った工作資金は総額で約500万円に上ることが分かった。プロデューサーが利用していた興信所が少なくとも二つあることも判明した。プロデューサーは当初、工作資金について「個人の持ち出し」と説明していたが、多額に上ることから制作費から流用した疑いが強まった。

 プロデューサーは日テレに問題発覚直後、埼玉県内の興信所に対してモニター世帯割り出しの報酬として1世帯当たり10万円、番組視聴に対するモニターへの謝礼として5000〜1万円の商品券や現金を渡していたと話していた。02年7月以降、興信所の調査でつかんだモニター世帯数は12、13軒と説明していたことから、工作資金は総額で百数十万円とみられていた。

 ところがプロデューサーがその後、日テレに提出した報告書では、興信所には報酬とは別に、調査費として数十万円単位で数回支払っていた、という内容が記載されていた。

 またプロデューサーは、当初説明していた埼玉県の興信所とは別の興信所も02年7月以前に利用し、調査費などを支払っていた。01年11月と12月に、男がモニターの各1世帯をそれぞれ訪問して番組視聴を働きかけていたことが既に判明しているが、この割り出しにはこの興信所を使っていた。埼玉県の興信所に変えたのは、前の興信所から多額の報酬を要求されるなどしたためだった。

 こうしたことから、工作資金約500万円の大半は興信所への支払いに充てられていたという。プロデューサーは他にも複数の興信所に、世帯割り出しの方法や料金などについて01年以前に相談していた。このため、プロデューサーがかなり前から工作を計画していた可能性がある。【内藤陽】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031031-00000147-mai-soci