2003年10月31日(金) 17時47分

懐メロ使用妨害で排除勧告　公取委、第一興商に（共同通信）

　カラオケ業界最大手の第一興商（東京）が、系列レコード会社を通じ「柳ケ瀬ブルース」「星影のワルツ」「男はつらいよ」など懐メロ６７曲をライバル会社に使用させなかったとして、公正取引委員会は３１日、独占禁止法違反（不公正な取引方法）で、同社に排除勧告した。
　公取委によると、第一興商は２００１年１１月ごろ、日本クラウンなど系列レコード会社２社が所有する「管理楽曲」と呼ばれる懐メロのカラオケへの使用許諾をめぐり、正当な理由がないのに、業界大手のエクシング（名古屋市）に対し使用許諾をしないよう２社に指示。２社は従来エクシングに認めていた使用権を取り消した。
　第一興商はその上で取引先卸売業者などに、エクシングのカラオケ機器は一部の管理楽曲が利用できないことを告知し、取引を不当に妨害した。
　管理楽曲は、レコード制作会社が作曲家などから使用権を独占的に与えられた楽曲のうち、１９７１年の著作権法施行以前に発売された曲。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031031-00000112-kyodo-soci