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「体細胞クローン動物の肉や乳は安全だ」という内容の報告書を、米食品医薬品局（ＦＤＡ）がまとめたことが分かった。３０日、ロイター通信が報じた。来年にも、関連業界が希望していた通り、市販が認められる可能性が出てきた。
報告書は１２ページで、同通信が関係企業から入手した。「正常で健康な（体細胞）クローン動物から生産した食品によって、消費者のリスクが増すことはない」と結論づけているという。
ＦＤＡは３１日にも報告書の概要を発表した後、間もなく全文を公表する見通しだ。
体細胞クローン牛の畜産品について、全米科学アカデミーは昨年８月、「食用可能だ」という報告書をまとめた。今回、ＦＤＡが安全性を強調する報告書をまとめたことで、来年にも、体細胞クローン動物の肉や乳製品の市販が認められる可能性が強まった。
日本では４月、厚生労働省の研究班がクローン牛について、「普通の牛と比べて安全性が損なわれるとは考えがたい」との報告書をまとめた。同省は、各国の動向をみながら、食品安全委員会に安全性の評価を諮る方針。
(10/31 13:46)