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カラオケボックスの「ビッグエコー」を運営するカラオケ機器販売最大手の第一興商（東京都品川区）が、関連会社の管理する歌謡曲を他社に使わせないよう妨害したとして、公正取引委員会は３１日、同社に対し独占禁止法違反（不公正な取引方法）により、こうした行為をやめるよう排除勧告した。
公取委によると、第一興商は０１年１１月から、日本クラウンなど子会社２社に、２社が管理する「懐メロ」約７０曲を、カラオケ機器販売大手のエクシング（名古屋市）に対し使用許可を与えないよう指示し、エクシングの営業を妨害した。こうした妨害により、エクシングから第一興商に切り替えた取引業者もあったという。
２社が管理する主な人気曲は「柳ケ瀬ブルース」「星影のワルツ」「男はつらいよ」など。現行の著作権法が７１年に施行される以前に録音された曲を、カラオケ業者が使用する場合には、曲の権利を持つレコード会社などから使用の承諾を受けることになっている。
第一興商は「勧告の見解は不本意だが、内容を慎重に精査し、今後の対応を考えたい」としている。
(10/31 23:50)