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2003年10月30日(木) 00時00分

6100万円賠償命じる/回生病院麻酔事故朝日新聞・

  手術直後の男性(当時51)が気道閉塞(へいそく)による呼吸不全で死亡したのは全身麻酔の管理義務を怠ったためだなどとして、松山市に住む男性の妻(53)ら遺族5人が坂出市の回生病院を運営する医療法人大樹会(同市)を相手取り、約9480万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が29日、高松地裁丸亀支部であった。高橋正裁判長は「執刀医と麻酔医に過失があった」として、病院側に6140万円の支払いを命じた。

  判決によると、海上保安官だった男性は98年11月、回生病院で受けた椎間板(ついかんばん)ヘルニアの手術中に動脈を傷つけられ大量に出血。手術を終えて麻酔用チューブを気管から抜いた直後、気道閉塞を起こし、3日後死亡した。

  病院側は「チューブを抜いた時期は適切で、その後も患者を厳重に観察した」と主張したが、判決は「手術中の大量輸血と圧迫止血の影響で気道が狭くなり、気道閉塞を起こしやすい状態にあった」と指摘。「執刀医が誤って血管を傷つけ、麻酔医もチューブを抜く時期、その後の配慮について注意を欠いたため死亡した」と病院側の責任を認めた。

  判決について、病院側は「判決文を見ていないのでコメントを差し控えたい」としている。



(10/30)

http://mytown.asahi.com/kagawa/news02.asp?kiji=5902