2003年10月30日(木) 11時33分

＜オウム公判＞松本被告の弁護側最終弁論始まる　東京地裁（毎日新聞）

　オウム真理教（アーレフに改称）の松本智津夫（麻原彰晃）被告（４８）の第２５５回公判が３０日、東京地裁（小川正持裁判長）で開かれ、弁護側の最終弁論が始まった。検察側の死刑求刑に対し、弁護側は改めて無罪を主張した。最終弁論は３１日も行われ、裁判所が被告に最後の意見陳述を求め、初公判から７年半を経て結審する。

　９６年４月に始まった裁判は、弁護側が検察側申請証拠の大半に同意しなかったことなどで長期化し、検察側立証に約５年９カ月かかり、４カ月の中断の後の弁護側立証に約１１カ月、さらに論告求刑から最終弁論まで６カ月を費やした。出廷した証人は計１７１人（延べ５２２人）。松本被告は９７年４月に意味不明の英語を交えながら起訴された１７事件（４事件はのちに起訴取り消し）のうち１６事件で無罪を主張し、９８年１月には「完全な無罪です」などと述べた。しかし、その後は発言がなく、今年３〜４月の被告人質問でも沈黙を貫いた。【清水健二】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031030-00001030-mai-soci