2003年10月30日(木) 22時06分

ガッツ石松さんら使い虚偽表示＝倒産２社、チラシに「ダイエット効果」−公取委（時事通信）

　うその体験談を載せたチラシを配るなどして「ダイエット効果」を強調し、飲料水を販売していたとして、公正取引委員会は３０日、景品表示法違反（優良誤認など）の疑いで、印刷会社「ノリタケ」（愛知県東海市）に警告するとともに、倒産のため行政手続きが取れなかった通販会社「富士製薬」（東京都渋谷区）と同「鳳凰製薬」（同）の２社に対する調査結果を公表した。
　公取委によると、ノリタケは当初、富士製薬などの注文でうその体験談を掲載したチラシを作成していたが、印刷代を回収できなかったため、今年７月から９月にかけ同様のチラシを使って「ダイエット飲料」を販売した疑い。
　富士製薬と鳳凰製薬は昨年１０月から今年８月にかけ、「茘枝減肥王」「鳳凰軽身痩」などの飲料水を販売する際、「２カ月で１３キロやせた」「テレビ番組で紹介された」などと、実態とは異なる話を掲載したチラシ計１億１０００万枚余を配布。同期間に、こうした商品を中心に計約２３億円を売り上げた。
　鳳凰製薬の社長は皇宮警察の元巡査部長が務め、チラシではタレントのガッツ石松さんらが効果をアピール。同社の「鳳凰軽身痩」は下痢を起こす甘味料が添加されているとして、厚生労働省が飲まないよう注意を呼び掛けたほか、東京都が食品衛生法違反で回収命令を出した。　（時事通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031030-00000128-jij-soci