2003年10月30日(木) 19時21分

さいたまで“電話使い詐欺”３件−−２件被害　／埼玉（毎日新聞）

　交通事故現場から警察官と一緒に電話を掛けているように装い、事故にあった親族への示談金などを振り込まされる詐欺被害が２９日、さいたま市内で２件相次いだ。被害額は計約１９４万円。浦和署は、電話で親族を装って金をだまし取る「おれおれ詐欺」の手口に共通性があるとみて詐欺容疑などで捜査している。
　調べでは、同日午前９時４５分ごろ、市内の無職女性（４８）が女の声で「お母さん。友達を助けるためにサラ金から７０万円借りた。今日、７０万円返さないと帰してもらえない」と話し、続いてサラ金業者を名乗る男が振り込み先の銀行口座を指示。女性は同額を振り込んだ。また、同日午後１時ごろ、市内の無職女性（３３）に、警察官を装った男の声で「だんなさんが交通事故にあった。事故の相手と代わります」と電話があり、もう一人の男が示談金と修理代として１２４万２０００円の振り込みを指示、女性は同額を振り込んだ。
　別の無職の女性（７５）方にも「娘さんが事故にあった」などと２９３万円を要求する電話があったが、他県警が口座への入金ができないように金融機関に依頼していたため、被害は未然に防げた。３件の振り込み先はすべて別の口座だった。【酒井祥宏】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031030-00000005-mai-l11