2003年10月29日(水) 11時22分

オウム真理教元幹部・中川被告の判決公判始まる（読売新聞）

　坂本堤弁護士一家殺害や松本、地下鉄両サリンなど１１事件に関与したとして、殺人罪などに問われたオウム真理教元幹部・中川智正被告（４１）（求刑・死刑）の判決公判が、２９日午前１０時から東京地裁で開かれた。

　岡田雄一裁判長は主文を後回しにして、判決理由の朗読から始めた。同日午後の主文言い渡しでは、厳しい刑が予想される。

　教祖の麻原彰晃こと松本智津夫被告（４８）の主治医だった中川被告は、教団による主要事件のほぼすべてに関与したとして、松本被告の１３事件に次ぐ１１事件で起訴された。かかわった事件の死者は、２５人に上る。

　中川被告は公判で事実関係を大筋で認めたが、弁護側は「被告は犯行が嫌だと考えながら、麻原被告の意識に支配され、正常な精神状態ではなかった」と主張し、刑事責任能力に疑問があるとして、死刑の回避を求めている。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031029-00000003-yom-soci