2003年10月28日(火) 08時28分

米ＣＡＴＶ受信料４割上昇、スポーツ放映権高騰で（日経新聞）

　【ニューヨーク27日共同】米大リーグの生中継などスポーツ番組の制作費が跳ね上がっていることなどを背景に、米有線テレビ（ＣＡＴＶ）の受信料金が1997年から2002年までの5年間に約4割も値上がりしていることが27日、米会計検査院（ＧＡＯ）の調べで分かった。

　調査によると、スポーツ番組の制作費は放映権料の高騰などにより5年間で59％増加。ＣＡＴＶの番組制作コスト全体が同時期に34％上昇したのを大幅に上回った。ＣＡＴＶの受信料金は97年に平均月額26.06ドルだったのが、02年には36.47ドルと約4割値上がり。番組制作費が膨らんだためだけでなく、ＣＡＴＶ会社が、高速インターネット接続サービスやデジタル・多チャンネル化への投資を積極的に進めていることも要因となっている。松井秀喜選手が所属するニューヨーク・ヤンキースの試合を放送するＹＥＳや、スポーツ専門のＥＳＰＮは人気が高く、ＣＡＴＶの目玉チャンネルとなっている。  (08:30)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20031028AT3K2800828102003.html