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2003年10月28日(火) 06時12分

日テレ・氏家会長 民放連名誉会長を辞任スポーツニッポン

 視聴率の不正操作による買収問題で大揺れの日本テレビ・氏家斉一郎会長が27日、日本民間放送連盟(民放連)の名誉会長職を辞任した。同会長は東京・汐留の新社屋で行った定例会見で「管理責任を感じている」と苦渋の表情。不正操作を行った編成局のAプロデューサー(41)が、同会長に土下座でざんげしていたことも明かした。

 氏家会長は午後1時から視聴率買収問題に関する民放連の緊急対策委員会に出席。顔をそろえた民放連会長の日枝久・フジテレビ会長、砂原幸雄・TBS会長、広瀬道貞・テレビ朝日社長らに「ご迷惑をかけた」と謝罪し、その場で民放連名誉会長と報道委員長の辞任を表明。その場で了承された。

 その後、日テレの定例会見に臨んだ同会長は「社員管理は厳正にしてきたつもりだが、行き届いていなかった。管理責任は感じている」とコメント。民放連名誉会長の辞任については「日本的経営のあり方として、えりを正した」と話した。席上で代表権を持つ同会長、間部副会長、萩原社長の役員報酬50%を3カ月間、自主返上することも発表された。

 氏家会長が不祥事を知ったのは、同局が緊急会見する数時間前の24日昼ごろのこと。「非常にびっくりした。そんなバカがいるのかと思った」と同会長。26日に所用で千代田区の旧社屋を訪れた際、上司から聴取を受けていたA氏が突然目の前に現れ、土下座して謝罪したという。「僕が来ているのを知りいきなり飛び出してきた。“オレに土下座しても仕方ない。オレがいいと言ってもどうしようもない。社会的問題になっていることを考えろ”と話した」という。

 A氏は発覚当初、社内調査に「合コンで知り合った女性の親せきに(サンプル世帯が)いた」と虚偽の説明をしていたが、その後の追及で探偵社への依頼など徐々に事実を告白し始めた。日テレではこれらの真偽確認も含め、工作資金の出所やほかに関与した社員がいなかったかどうかなど、事実関係追及をこの日発足した調査委員会に一任した。A氏はサンプル世帯への視聴依頼の際、カムフラージュでライバル局の番組視聴も依頼。この日までに、萩原社長が該当の民放社長に電話で謝罪した。

 ≪株も大幅下落≫日本テレビは27日、担当者が監督官庁の総務省を訪れ、一連の経緯を説明。同省は、引き続き事態の推移を報告するよう求めた。今回の視聴率操作は放送法に違反する行為ではないが、同省は「放送業界の信頼低下につながる恐れがある」とみており、日本テレビが設置した調査委員会の報告を受け対応を判断する。報告の内容次第では、厳重注意など行政指導する可能性がある。またこの問題は株式市場にも波及。同日の東京証券取引所では朝方から日本テレビ株が売られ、終値は前週末比860円安の1万6520円と大幅に下落した。一方、UFJつばさ証券は同局の格付けを5段階で最上位の「Aプラス」から3番目の「B」に引き下げた。(スポーツニッポン)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031028-00000020-spn-ent