2003年10月27日(月) 12時36分

＜視聴率操作＞ビデオリサーチ、２世帯分削除（毎日新聞）

　日本テレビの男性プロデューサー（４１）が視聴率モニター世帯に現金や商品券を配っていた問題で、視聴率調査会社のビデオリサーチ（東京都中央区）は２７日、働きかけを受けたモニター世帯が現在も２世帯（調査対象は約６００世帯）あったことを明らかにした。同社は２７日発表の視聴率（２４〜２６日分、関東地区）からこの２世帯分のデータを削除し、計算し直して配信した。

　同社によると、この２世帯は、２６日夜に同社が男性プロデューサーから日本テレビを通じて入手した不正な働きかけを行った６件分のリストとモニターを照合して分かった。

　ビデオリサーチは、昨年８月から同年１２月までの間にモニター世帯が不正な働きかけを受けた疑いを強め、関東地区のモニターを対象に調査をした。しかし、この２世帯は、プロデューサー側から働きかけを受けたことを報告しなかった。

　同社は「非常に残念だ」としている。また、同社は同日、モニター世帯に関する情報管理体制の検証と管理強化を図るため、外部委員を含む「情報管理強化委員会」（委員長＝安武優一副社長）を２５日付で設置したと発表した。【臺宏士】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031027-00001036-mai-soci