2003年10月27日(月) 07時03分

ＪＲ東日本　記念スイカに不具合　仙台圏、引き渡し延期（河北新報）

　ＪＲ東日本は２６日、同日から仙台圏での利用が始まった非接触型ＩＣ（集積回路）カード「Ｓｕｉｃａ（スイカ）」の一部に不具合が生じたため、客への引き渡しを延期したと発表した。

　引き渡しが延期されたのは、限定発売の記念カード（２０００円）５０００枚のうちの約３５００枚。仙台支社によると、スイカはフロッピーディスク同様、専用の読み取り機でカードを初期化してから、発売日時や金額などの情報を登録する仕組み。

　しかし、数枚のカードで初期化ができなかったため、カードと機械の両方を調査することにした。各駅の窓口に来た客には、後日カードを引き渡すことにした。記念カード以外の「Ｓｕｉｃａイオカード」や「Ｓｕｉｃａ定期券」には、こうした不具合は出ていないという。

　仙台支社は「特に混乱は出ていないが、原因を明らかにし、なるべく早めにお渡ししたい」と話している。
　ＪＲ仙台駅中央改札口前ではこの日、スイカ利用開始記念セレモニーが開かれた。プロに転向した女子ゴルフの宮里藍選手（宮城・東北高３年）らが、実際にスイカを使って改札を通る「渡り始め」などを行い、利用開始を祝った。
[河北新報 2003年10月27日]（河北新報）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031027-00000008-khk-toh