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茨城県三和町で６月、同町の無職少年（当時１５）が暴走族グループから暴行を受けて死亡した事件で、家裁から検察官送致（逆送）されて傷害致死罪で起訴された１５〜１６歳の少年３人のうち２人が、水戸家裁下妻支部の少年審判で、裁判官に「君らは産業廃棄物以下だ」などと言われていたことがわかった。２７日に水戸地裁であった公判で２人の親が証言した。
弁護士によると、発言があったのは７月２２日の少年審判。審判は３人別々で、それぞれ親や弁護士が立ち会った。
この日の刑事裁判の公判で、少年（１５）の父親は「裁判官に『暴走族は犬のうんこより悪い。犬のうんこは肥料になるが、お前らは産廃でどうにもならない』と言われた。更生するのに落っことされた感じがした」と証言した。
別の少年（１６）の母親も「『暴走族をしてきた君らはリサイクルできない産廃以下だ』と言われた。人間ではないと言われているように感じた」と話した。裁判官は暴力団名を挙げ、少年らが所属していた暴走族を「暴力団の少年部」とも言ったという。
弁護士の１人は「（少年の更生を考える）少年法の趣旨を考えれば、適切な発言とは言えない」と話した。
水戸家裁総務課は「少年審判は非公開が原則なので、事実かどうかも含めてコメントできない」としている。(10/27 22:55)