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2003年10月26日(日) 03時00分

偽ブランド品:販売の店舗が約40店集中 大阪毎日新聞


 海外の有名偽ブランド品を販売する店舗が、大阪市東成区のJR鶴橋駅周辺の商店街に約40店も集中して出店していることが25日分かった。偽ブランド品の販売は、摘発逃れのため証拠が残りにくい露店で行われる例が多く、これほど多数の固定店舗が1カ所に集中するケースは極めて異例だ。偽ブランド品を巡る事件は、高級ブランドブームを背景に全国で急増しているが、今回明らかになった“偽ブランド街”についても、大阪府警が商標法違反の疑いがあるとみて関心を寄せている。

 関係者によると、偽ブランド店が目立つのは、JR大阪環状線と近鉄大阪・奈良線が交わる鶴橋駅北東側の一角。鶴橋商店街振興組合(約190店)とその周辺の閉鎖された店舗に入居する形で約2年前から徐々に開店し始めたという。今年に入って新たな店舗のオープンが相次ぎ、現在、約40店が営業している。

 店舗は、偽ブランド品ばかりを専門に扱う店から、他の商品に混じって販売する店まで形態はさまざま。ルイ・ヴィトンやシャネル、プラダ、エルメスなど人気ブランドのバッグや財布、靴などの商品が並んでいる。正規商品の10分の1〜20分の1程度の安値で売られているが、一見しただけなら正規商品と見分けがつかない。

 ある店の従業員は違法行為との認識を示したうえで、「需要があるからやっている。夢を売っているつもりだ。長く営業するつもりはなく、近く合法的な商品に替えたい」と話した。

 高級ブランド品は不況下でも根強い人気があり、民間調査機関の矢野経済研究所(東京都中野区)が推定している輸入高級服飾品の小売り市場規模は、1兆2000億円を超すという。【麻生幸次郎】

 ルイ・ヴィトンなどの国内法人「LVJグループ」知的財産部の話 従来通り、偽物に対しては法的・制度的に可能な範囲で厳正な対応をとる。

[毎日新聞10月26日] ( 2003-10-26-03:00 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031026k0000m040095000c.html