2003年10月25日(土) 18時40分

放射線過剰照射　専門家調査団、来月４日に弘前病院へ　／青森（毎日新聞）

　◇聞き取り、記録確認も
　国立弘前病院（伊藤文也院長）の放射線過剰照射の医療ミスで、専門家による「過照射事故調査団」（団長、早淵尚文・久留米大医学部教授）の一行７人が１１月４、５の両日、弘前病院を訪れることが決まった。患者が浴びた放射線量などを調査する。
　調査団は▽日本医学放射線学会▽日本放射線腫瘍（しゅよう）学会▽日本医学物理学会▽日本放射線技術学会——の４学会の専門家で構成され、患者が浴びた放射線量の正確な測定などを行う。４、５日の初調査では、院長や放射線科医長から事故の概要を聞き取るとともに、放射線照射記録などの書類を確認する。
　４学会の調査団は、東京・虎の門病院などで起きた放射線過剰照射でも調査にあたっている。
　国立弘前病院の過剰照射問題では、病院側の「事故調査委員会」（委員長・伊藤文也院長）と厚生労働省東北厚生局の「事故検討会」（委員長、山田章吾・東北大医学部教授）が既に設置されている。「委員会」は、患者の影響調査が目的で、９日に初会合を同病院で開いた。「検討会」は、事故の原因究明と再発防止策の検討が目的で、２６日に初会合を仙台市で開く。【石川宏】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031025-00000001-mai-l02