2003年10月25日(土) 00時45分

「ソフト複製は違法」と業界騙り、メールで和解金要求（読売新聞）

　「パソコンを使った音楽や映像ソフトのコピーは違法」と脅して、和解金を求める電子メールが、不特定のパソコン利用者に送られていることが２４日、分かった。

　日本レコード協会が同日明らかにし、「レコード業界の名を騙った悪質な“ネット詐欺”」と注意を呼びかけている。

　同協会によると、この電子メールは２３日、協会とその加盟レコード会社１０社、代理人の「岩浪詔朗弁護士」名で届いた。内容は、「パソコンを使った無許可の音楽、映像の複製に対し、提訴する予定。しかし悪質でない場合は和解金で決着を進めている」とし、振込先を指定して７８００円の支払いを求めている。このため、パソコン利用者から、協会やレコード会社に問い合わせが相次いだ。協会の調べで、この弁護士は実在しないことも分かっている。

　レコード業界では、パソコンを利用した違法な音楽ソフトのコピーを根絶するキャンペーンを展開しており、協会では「これを悪用した詐欺行為。警察とも対抗措置を相談している」という。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031024-00000512-yom-soci