2003年10月25日(土) 03時11分

＜ヤミ金融＞五菱会、上納ノルマ月１００万〜３００万円（毎日新聞）

　指定暴力団山口組五菱会による組織的ヤミ金融事件で、同会のヤミ金融グループ総括責任者、梶山進被告（５４）は、傘下のヤミ金店舗に月１００万〜３００万円を上納するようノルマを課していたことが警視庁と５県警の合同捜査本部の調べで分かった。梶山被告が管理していた店舗は、ピーク時で１０００店舗にのぼり、巨額な収益が梶山被告の手元に集められていたとみられる。捜査本部は２４日の山口組総本部の家宅捜索で押収した段ボール４箱分の資料を分析し、上納金の流れの解明を急ぐ。

　調べによると、ノルマの指示は、梶山被告が管理していた二十数グループにそれぞれ配置していた「社長」を通じて出されていたとみられる。指示を受けた社長がグループ内の店長に伝えていた。グループの規模に応じて、金額は異なり、配下の店舗が１０店未満の場合は、１店あたり３００万円、１０店以上の場合は１００万円だった。

　上納金の受け渡しはすべて手渡しで、店長から社長に渡され、社長が梶山被告に持参していたという。【田中義宏】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031025-00000152-mai-soci