2003年10月25日(土) 00時00分

携帯電話サイト利用し企画セール 長久手で万博「５００」日前にちなみ開催 （東京新聞）

　長久手町長湫、愛知淑徳大二年の古関絵美さん（１９）は、愛・地球博メーン会場地となる同町の商店活性化を図ろうと、開幕五百日前の十一月十一日、「ござらっセール」を開く。セールといっても、携帯電話サイトを使って“五百”にちなんだバーゲンを展開する仮想商店街の試み。若い力に期待して、商店主たちの反応は上々だ。


　長久手町には商店街と呼べるような集積がない。町内で起業やまちづくりの活動をしたい学生を支援するため準備を進めるグループ「叡智（えいち）の館」の一員で、大学で地域メディアを学んでいる古関さんは、「いまいち活気がない町が万博を契機に活気づく催しを、まずは自ら実践しよう」と企画を練った。

　セールの名称は、町内の日帰り温泉「ござらっせ」と掛けた。五百円引き、五百円均一、先着五百人など、店舗ごとにセール内容を決めてもらい、携帯電話、パソコンのサイトで紹介する。

　飲食店や服飾店、美容院など町内に約八百軒ある店舗のうち、約五十軒の参加を目指す。万博一年前など、今後も年間四回ほどセールを開き、携帯サイトへの店舗情報掲載も続ける考えだ。

　参加する写真店主の林一美さん（５９）は「不況が続く中、若い人の発想で活気づけば」と歓迎。「これまで希薄だった地域と、町内周辺の大学に通う学生との連携も強まるのでは」と期待する声も挙がっている。

　古関さんは「街に若者たちの姿が見えない。町に人がわっとあふれる動きにしたい」と意気込んでいる。問い合わせは古関さん＝電０９０（４１６０）２００５。　（鈴木　智重）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/ach/20031025/lcl_____ach_____000.shtml