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住民基本台帳ネットワーク（住基ネット）の安全性を検証するとして、長野県が先月末に３町村の協力を得て実施した侵入実験で、下諏訪町のシステムに障害が起きていたことがわかった。データ消失などの被害は出なかったという。高橋文利町長は「トラブルはあったが実害はなかったと聞いている」と話しているが、県はトラブルの内容を含め、一切公表していない。
下諏訪町では先月２５、２６日の２日間、庁内ＬＡＮ（構内情報網）に外部のパソコンを持ち込むなどして、住基ネットサーバー（ＣＳ）への侵入が可能かどうかを調べた。高橋町長は「実験が終わった段階で、トラブルはあったが実害はないと報告を受けた。詳しいことは聞いていないが、実害がないなら、かえって町民の不安をあおるので、トラブルは公表しなかった」としている。県は第三者評価を経てから実験結果などを公表する方針で、「下諏訪町でのトラブルの有無も含めて、実験の内容にかかわることなので、現段階では公表できない」としている。(10/25 11:32)