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2003年10月24日(金) 23時56分

日テレ・プロデューサーが視聴率操作読売新聞

社員による視聴率操作の不祥事で、謝罪する萩原敏雄・日本テレビ社長(右)と室川治久編成総務(日本テレビ本社で)    日本テレビ(東京・港区、萩原敏雄社長)の編成局に所属する男性プロデューサー(41)が、ビデオリサーチ社の視聴率調査の対象世帯に対して、自分が担当した番組を視聴するよう依頼し、謝礼を渡していたことが24日、分かった。

 このプロデューサーは、「自分の作った番組が少しでも高い視聴率を取れればと思ってやった」と話しているという。

 日本テレビによると、このプロデューサーは、昨年7月から今年9月にかけて埼玉県内の信用調査会社に依頼して視聴率調査対象世帯12、3世帯を調べ、知り合いの元制作会社社長夫妻を介したり、自分で電話をしたりして、担当したバラエティー番組計6本の視聴を依頼した。

 このうち、1番組につき4世帯が承諾し、謝礼として1回当たり5000円から1万円の現金や商品券を郵送した。信用調査会社に対しては、調査対象世帯と分かった時点で1世帯につき10万円を支払っていた。

 同日午後、会見した日本テレビの萩原社長は「視聴率についての信頼性や公正さが傷つけられ、正当な視聴率競争に励んでいる者には冒とくであり、激しい憤りを感じる」と述べ、「当社社員が、このような不祥事を起こしたことを深くおわび申し上げます」と陳謝した。

 同局は週明けにも、局内に調査委員会を設置し、詳しい経緯や原因を調べ、プロデューサーの処分を検討する。

 ビデオリサーチ社も同日夜、会見し、「一部の調査世帯からの報告で昨年8月ごろに(働きかけがあったこと)を把握したが、テレビ局が働きかけていたことまでは分からなかった」と、明らかにした。

 ◆視聴率=テレビ所有世帯のうち何世帯がその番組を見ていたかを表す数字。民放各局などの出資で設立されたビデオリサーチ社が調査しており、対象世帯は、関東地区で600世帯。公正な調査のため、測定器を設置した家庭の個人情報は厳重に管理されている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031024-00000212-yom-soci