悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年10月24日(金) 07時58分

部品未交換の大型車4千台超 三菱自の脱輪死傷事故朝日新聞

 横浜市瀬谷区で昨年1月、走行中の三菱自動車の大型トレーラーのタイヤが外れ、歩いていた母子を直撃し3人が死傷した事故で、タイヤが外れた原因とされる「ハブ」と呼ばれる金属製部品を新品と交換していない同社の大型トラックやバスが、現在も全国で4000台超あることが23日、国土交通省の調べで分かった。同社は事故後、販売店などを通じて交換を呼びかけているが、半数近くは所有者がつかめていないという。

 事故車は、左前車輪の車軸とホイールをつなぐ特殊鋼製のハブが壊れ、内部にあるブレーキドラムごと外れていた。同社は「ハブとホイールを固定するボルトが整備時の締め付け不足で緩み、ハブが走行時の振動でホイールとぶつかり合って摩耗。亀裂が入ったのが原因」とみて、事故車と同型のトレーラーなど約12万4000台のハブの点検を実施。新品との無償交換を順次、進めている。

 国交省や同社によると、今月18日現在、交換が必要な車は4033台。うち1780台は所有者が分からず、残りの大部分も「修理の都合がつかない」などと応じていないという。

 道路運送車両法では、設計や製造過程の問題で安全性を損なう不具合がある場合、メーカーはリコール(無償回収・修理)を実施するよう定めている。しかし、同社は「これまでの調査で、原因はボルトの締め付けが弱かったり強すぎたりといった整備不良によるもので、リコールの対象にはならない」としている。国交省リコール対策室も「リコールはメーカーが判断する。安全を損なう明確な証拠がない限り、勧告などの権限はない」としている。

 三菱自動車は今年1月、商用車部門を「三菱ふそうトラック・バス」として分社化した。(10/24 03:11)

http://www.asahi.com/national/update/1024/011.html