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大手ディスカウント店ドン・キホーテ（本社・東京）が薬事法で認められた「カタログ通信販売」を拡大解釈し、夜間早朝などに東京都内の店頭で、薬剤師の介在なしに医薬品を販売していることが２４日、分かった。薬事法違反の疑いもあり、坂口厚労相は同日の閣議後会見で、「毅然（きぜん）とした態度で事実を調査し、厳正な態度で臨む」としている。
同社は都内１２店舗で１０月から、配布カタログをみた客が店頭で医薬品を購入する「カタログ販売」を開始。店内に特設コーナーを設けて、カタログ記載の医薬品である胃腸薬、殺菌消毒薬、軟膏（なんこう）などを並べ、薬剤師がいない時間帯にも購入できるようになっている。同様の販売形態は今後、首都圏の計１８店舗に広げるという。
カタログ通信販売は８８年、薬剤師管理下で発送する▽問い合わせ電話番号を掲載することなどを条件に同省が容認しているが、店頭販売は前提としていない。
同社広報課は「薬剤師がいない時間でも、テレビ電話で薬剤師のいるセンターにつないで相談できるように体制を整備中だ。カタログによる販売なら、通信より店頭のほうが情報提供の面で実があると考えている」と話している
同省医薬食品局は「８８年通知に、薬剤師による対面販売が原則と念押ししてある」としている。
(10/24 11:55)