2003年10月24日(金) 00時00分

川口、羽生、川島でまたおれおれ詐欺 女性３人１７０万円被害 （東京新聞）

　二十三日、県内で三件の「おれおれ詐欺」が発生、川口、羽生市と川島町の女性が計約百七十万円をだまし取られた。

　同日午前十一時四十五分ごろ、川口市の無職女性（８６）方に男の声で「交通事故を起こして相手にけがをさせてしまった。至急四十万円が必要なので、銀行口座に振り込んでくれ」と電話があった。男が女性の娘婿の名字を名乗ったことから女性は、遊びに来ていた親族に頼み、指定された口座に四十万円を振り込んだ。その後、親族が娘婿に連絡を取り、だまされたことに気づき、川口署に届けた。

　一方、同日正午ごろ、羽生市の無職女性（６８）方に孫を装った男から「おれだけど彼女が妊娠してしまいおろさなければならない。五十万円必要だから振り込んでくれないか」と電話があった。女性は、電話の男を別居している孫（１８）と思い込み、指定された銀行口座に五十万円を振り込んだ。女性は約三十分後、不審に思い孫に電話してだまされたことに気づき、羽生署に届け出た。

　同日午後零時半ごろには、川島町の自営業手伝いの女性（５２）方に息子を装った男から「酒を飲んで交通事故を起こした。示談するため八十二万円かかるので、今日中に振り込んでほしい」と電話があった。女性は長男（２８）と思い込み、指定された銀行口座に八十二万円を振り込んだ。この後、長男と連絡を取り、東松山署に届けた。

　三署は、それぞれ詐欺容疑で捜査している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20031024/lcl_____stm_____002.shtml