2003年10月24日(金) 00時00分

ネット商取引会社を株券返還求め提訴（朝日新聞・）

　飯山市木島の卸売市場「長印飯山中央市場」で今年８月、金庫が壊され時価総額約３億円の現金や株券などが盗まれた事件で、同市場は、盗品の株券（時価約１５００万円）の名義替えをしようとしたとして、東京都内のインターネット商取引会社を相手取り、株券の返還と所有権の確認を求める訴訟を２３日までに東京地裁に起こした。

　原告側代理人によると、同社は盗まれた株券を何らかの方法で入手し、８月下旬に複数の大手信託銀行に株券の名義替えを持ちかけていたという。同市場は盗難事件発生後、主な信託銀行に株券の名義変更をしないように求めていたため、信託銀行の一つは名義替えに応じず、預かっていたとしている。

　原告側代理人は「株券は正規のルートで購入したものとは思えない。所有権は名義替えの請求をした同社ではなく被害者の市場にある」と話している。９月上旬には、同市場は名義変更禁止の仮処分を東京地裁に申請し認められた。

　飯山署や同市場によると、金庫は今年８月２５日未明に壊された。同市場に出社した社員がバールを持ったグループと遭遇したが逃げ出した。１階の窓ガラスと２階の事務所の自動ドアのガラスが割られており、同署は窃盗の疑いで捜査している。

（10/24）

http://mytown.asahi.com/nagano/news02.asp?kiji=3699