2003年10月23日(木) 00時00分

ＢＳＥ感染牛との同居牛　県内には２９頭（朝日新聞・）

焼却処分へ　県、安全を強調

　茨城県内の食肉処理場で解体され、国内８頭目の牛海綿状脳症（ＢＳＥ）と確認された肉牛と同居したことのある肉牛が、三沢市と下田町の２カ所の農場にも計２９頭いることが分かった。県は２２日、全頭を県の施設に隔離し、病性を鑑定した上で焼却処分すると発表した。三村申吾知事は「食肉牛は全頭検査を実施しており、安全な牛肉のみが流通しているので安心して欲しい」とのコメントを出した。

　県畜産課によると、同日午後６時過ぎ、農水省から県内のホルスタインの雄の肉牛２９頭が疑似患畜にあたると連絡が入った。疑似患畜とは１歳になるまでの間に、生後１年以内の感染牛と同居した経歴があり、同じ飼料を食べた牛のことをいう。

　２９頭は現在の農場に移される前に、栃木県大田原市の保育育成農場で今回の感染牛と同居していた経歴があった。ＢＳＥの症状などは一切確認されていないという。

　県は家畜伝染病予防法の規定に従い、２４日までに全頭をいったん野辺地町の県畜産試験場に隔離する方針だ。その後は順番に青森、十和田、八戸にある家畜保育衛生所に移動させ、鑑定や焼却処分を実施するという。
（10/23）

http://mytown.asahi.com/aomori/news02.asp?kiji=5371