2003年10月23日(木) 00時51分

＜携帯電話＞中高生の名義借り高額請求　都内被害相次ぐ（毎日新聞）

　中高生が携帯電話の加入契約で名義を貸し、高額の料金を請求されるケースが相次いでいる。相談を受けた東京都消費生活総合センターは「名義人に支払い義務がある」と、安易な名義貸しに注意を呼び掛けている。

　同センターには９月以降だけで１４件の相談があった。相談事例の中には、高校生（１６）が同級生から「携帯電話の販路拡大のためで、料金は払わなくていい」と頼まれ、２台分の名義を貸した。その結果、電話会社から５６万円の請求が来た。別の高校生（１７）は「１台に付き５０００円の手数料が入る」と先輩に誘われ４台を契約した。「すぐに名義変更するので、迷惑はかけない」との説明だったが、３０万円の請求書が届いた。

　また、中学生（１４）が街中で「携帯電話のキャンペーン中。謝礼を払うので」と勧誘され契約した。「あなたの携帯電話から大量の迷惑メールが送信された」と、通信料７万円を請求された。

　同センターでは、発信者の居場所をごまかすために名義を借り、アダルトサイト料金を架空請求する詐欺的なメールや、迷惑メールの大量送信に使われていると分析している。

　電話会社側は「名義人本人に支払い義務がある」との立場で、センターが「未成年者の契約は無効と主張しても解決は困難だ」と指摘している。【奥村隆】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031023-00000115-mai-soci