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英会話教室を経営する「ノヴァ」（大阪市）のキャラクター「ＮＯＶＡうさぎ」をめぐり、関連商品の製造・販売契約を一方的に解除されたとして、衣料品会社２社がノヴァに９億円余りの損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。２社側は「爆発的に売れる中、突然の解約は納得できない」と主張。ノヴァは「品質に関する購入者の苦情を伝えたのに、聞く耳を持ってくれなかった」と反論している。
２社は東京都の「サクラインターナショナル」と「アウトバーン」。
訴状などによると、「うさぎ」の姿を入れたＴシャツや帽子などの商品化をサクラ社が持ちかけ、著作権を持つノヴァと今年５月に契約。サクラ社が定価販売総額の５％をノヴァに毎月支払うなどの条件で、契約期間は３年間と決めた。
翌６月、サクラ社の取引先のアウト社が、製造した商品をジーンズ店などで売り始めた。８月までに月３８００万〜２億７０００万円ほどの売り上げがあった。だが、ノヴァは同月下旬、「色落ちする」「しわくちゃになる」といった苦情が購入者らから寄せられているとサクラ社に伝え、９月中に販売を中止するよう通告したという。
サクラ社とアウト社は３カ月間で約４億３０００万円に達した売り上げ実績をもとに、残る契約期間に得られたはずの利益を９億円余りと算定。「契約解除の理由を説明しないのは不当だ」と、今月１７日に提訴に踏み切った。これに対し、ノヴァの広報担当者は「不本意だが、法廷で争うしかない」と話している。(10/22 13:34)