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2003年10月22日(水) 00時00分

オレオレ詐欺 県内も多発朝日新聞・

  孫などを装って高齢者に電話をかけ、送金を求める、いわゆる「オレオレ詐欺」が、県内で多発している。これまでに県警に届け出があったのは被害17件、未遂39件で、被害総額は1800万円にのぼる。孫を心配する高齢者の気持ちを逆手にとった悪質な犯行を防ごうと、県警は注意を呼びかけている。

  手口は、独居や家にひとりでいる高齢者に電話をかけて「おれ、おれ」「ばあちゃん」などと呼びかけ、相手が孫と信じて話し始めると「交通事故を起こした。相手との示談にすぐ金が必要」などと金額と口座を指定。「怖い人に脅されてすぐ払わないとひどい目に遭わされる。○時までに振り込んで」などということもあるという。

  要求額は数十万〜1千万円で、県内の最高被害額は500万円。被害者は60代後半から80代で、孫が事故を起こしたなどと聞いて動転し、確認を取らずにお金を振り込んでしまうという。

  電話は日中にあり、電話帳から選んでかけている可能性もある。振り込んだお金はほとんどが関東のATM(現金自動出入機)から引き出されているという。

  こうした「オレオレ詐欺」は今年に入って全国で多発。県内でも9月ごろから相次いでいるが、被害者の多くが「新聞やテレビは見ていない」と話しており、情報を行き渡らせることが課題だ。

  20日に被害にあった武蔵町の女性(80)は、国東署が高齢者のいる家に1軒ずつ確認をとり、初めて詐欺にあったことがわかったという。

  県警は自治体や老人クラブなどと連携し、一部市町村では各家庭に備え付けられた防災行政無線で、まず本人に確認することや、不審な場合は家族や警察に相談することなどを呼びかけ始めた。

  振り込みをしようとして銀行の窓口で確認を勧められ、被害を免れたケースもあり、県警では金融機関に対しても協力を呼びかけている。大分銀行は、各支店に「オレオレ詐欺」の可能性がある場合は一声かけるよう指示し、今後はポスターなどでも客に呼びかける予定という。

(10/22)

http://mytown.asahi.com/oita/news02.asp?kiji=3537