2003年10月22日(水) 22時22分

ネット証券主要各社の９月中間、最高益に（日経新聞）

　インターネット専業証券の業績が急拡大している。個人投資家からの株式売買注文が大きく伸び、松井証券など主要各社の2003年9月中間決算は軒並み過去最高益を更新。ネット証券の低い売買手数料や情報技術（ＩＴ）サービスを存分に活用する個人投資家が最近の相場活況の原動力となり、ネット証券の業績を押し上げる構図が改めて浮き彫りになった。

　松井が22日発表した中間決算は営業収益が100億円を超え、経常利益は前年同期の三倍になった。株売買などの手数料収入が7—9月期は前年同期の二倍に増加、信用取引を利用する顧客向けの融資金利収入が伸びた。昨年に売買システム運営を外部委託したのもコスト軽減につながった。

　マネックス証券は初の黒字を計上。非上場のＤＬＪディレクトＳＦＧ証券やカブドットコム証券は半年間で前期1年間の経常利益を上回った。23日以降に発表するイー・トレード証券や日興ビーンズ証券も最高益を更新したもようだ。  (22:46)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20031022AT1C2200522102003.html