2003年10月22日(水) 20時22分

８頭目ＢＳＥ牛の感染、飼料交差汚染の可能性重視（日経新聞）

　病原体の異常プリオンが従来とは異なるＢＳＥ（牛海綿状脳症、狂牛病）とされた国内8頭目の感染牛について、農水省のＢＳＥ技術検討会は22日、感染原因の特定に向け「飼料による交差汚染の可能性について重点調査する必要がある」との見解を示した。従来型と異なるＢＳＥはイタリアやフランスで見つかったが、いずれも今回国内で見つかった感染牛とタイプが異なると判断した。

　国内で見つかったＢＳＥ感染牛は、異常プリオンが従来のタイプとは異なる「非定型的ＢＳＥ」とされたが、検討会は遺伝子の配列が従来型と同じだったとの報告などを基に、「遺伝性ではない」と判断した。

　感染原因や感染経路は、飼料を通じた交差汚染の可能性を重視し、「飼料の製造・流通過程を重点的に調べるべきだ」との考えを示した。  (20:02)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20031022AT1G2201R22102003.html