2003年10月21日(火) 00時00分

警告掲示６キロ前に／東名６人死亡事故（朝日新聞・）

　　運転者の前方不注意か

　　掛川市上張の東名高速下り線で１９日早朝、単独事故を起こして停車中のトラックに後続のワゴン車が衝突し、ワゴン車の男女６人が死亡、４人が重軽傷を負った事故で、事故現場には多数のタイヤの跡が残っていたことが２０日わかった。同乗していた軽傷者らは急ブレーキ音は聞いていないと話しているといい、県警は事故状況を慎重に調べている。

　　県警によると、追い越し車線に止まっていたトラックの手前には複数のタイヤの跡があったが、ワゴン車のブレーキ痕だったかどうかはわかっていない。一帯に流出したトラックの軽油の上を高速で走り抜けただけでもタイヤの跡が残るため、特定が難しいらしい。

　　県警の調べに対し、助手席の女性（２２）は「運転手の『あっ』という声で目が覚め、直後に衝突した」と証言。発炎筒を準備していたトラック運転手（２７）は「急ブレーキ音は聞こえなかった」と話しているらしい。

　　また、現場手前の電光掲示板にはトラックの単独事故の約５分後から「６キロ先事故、速度落とせ」と表示されていたという。ワゴン車の前を走っていた複数の車はトラックを避けて通過しており、県警は運転手の前方不注意が事故原因との見方を強めている。

（10/21）

http://mytown.asahi.com/shizuoka/news02.asp?kiji=9848