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2003年10月21日(火) 00時00分

悪質な債権回収督促状出回る東奥日報

 県内で今月に入り、債権回収業者を名乗って現金の振り込みを要求する督促状が出回っていることが二十日、分かった。差出人との連絡方法が携帯電話のみで、現金の受取人名義と回収業者名が異なっている−など不審な点が多く、金融機関では悪質な架空請求詐欺の可能性が強いとして「受け取った人は対処に注意してほしい」と呼び掛けている。

 関係者の話によると、督促状の文面は差出人名が債権代理人、債権回収業者を名乗るもので「貴殿名義の債権を当社(回収業者)が代行回収することになった」「ご利用先の金融機関からの再三の通知にもかかわらず入金がなく、当社回収員が自宅、勤務先、親族関係者にお伺いすることになる」などと記載。業者との連絡は携帯電話に限定され、連絡を取ると送金額と振り込み指定先を告げられるという。

 十月以降、県内の金融機関で督促状を受け取った利用者の来店が相次ぎ「身に覚えのない催促だが」といった相談や「払い込みの通知を受け取っていない」などの苦情が出始めた。みちのく銀行では二十日までに四件、青森銀行も複数の相談があり、送金依頼を受けた段階で「依頼人に振り込み理由を確認した方がいい」などと助言し送金を差し止めているという。

 両行は「不審な督促を受け取った場合は、専門相談員のいる消費生活センターや警察へ相談して」と注意を促している。

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2003/1021/nto1021_5.html