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過酷な取り立てを苦に自殺した男性の妻の告訴をきっかけに、ヤミ金業者が２０日、出資法違反（高金利）容疑で神奈川県警に逮捕された。東京都台東区上野３丁目の貸金業「アルコフィナンシャル」代表、坂田純容疑者（２３）＝東京都杉並区高円寺北３丁目＝と、従業員の小柳太一容疑者（２４）、内山貴司容疑者（２３）の３人。５〜８月、横浜市の無職の男性（７０）ら２人に計５万８０００円を貸し付け、法定利息の５０〜１４１倍にあたる計４万９０００円の利息を受け取る契約をするなどした疑い。
告訴状によると、横浜市の男性は今年５月３１日、同社から５万円を借り、９日後に法定利息の５５倍にあたる２万２０００円を支払った。妻（７１）や弁護士らによると、男性は他の業者からも金を借りており、返済が滞ると自宅周辺に来て大声で「金を返せ」と怒鳴り、注文していない特上ずしが１０人前も届いたこともあったという。
８月１１日に内山容疑者が自宅を訪れ、１時間半に渡り「貸した金を返せ」などと男性に要求、「５万円を分割して支払う」との内容の債務弁済契約書に記入させたという。男性は同１３日、「ヤミ金におわれると思うと生きたきもちになりません」などと記した遺書を残して首つり自殺した。妻が同２５日、同社を同容疑で県警山手署に告訴していた。(10/20 21:44)