2003年10月20日(月) 00時00分

東名で６人追突死 事故で立ち往生のトラックにワゴン （東京新聞）

　十九日午前四時四十分ごろ、静岡県掛川市上張の東名高速道路下り線で、茨城県常北町那珂西、会社員高野宏史さん（２６）運転のワゴン車が、事故で立ち往生していた静岡県浜松市佐藤一、運転手田畑考敏さん（２７）のトラックに追突。ワゴン車に乗っていた茨城県や千葉県に住むいずれも二十代の十人のうち、高野さんら男性三人と女性三人が死亡、四人が重軽傷を負い病院に運ばれた。六人の死者は、今年に入り全国の高速道路で起きた事故では最悪。　

　静岡県警高速隊によると、トラックは同日午前四時二十五分ごろ、中央分離帯に接触する単独事故を起こし、走行車線と追い越し車線にまたがって斜めに停車した。田畑さんは車外に出て発煙筒をたこうとし、後続車は走行車線の路肩部分を通って回避していたが、高野さんのワゴン車はトラックの左後方に衝突。ワゴン車の右側座席にいた三人が車外に投げ出され即死し、二人は車内で、一人は搬送先の病院で死亡した。

　現場は見通しのいい直線で、同隊は高野さんがトラックに気付くのが遅れたとみている。

　ワゴン車は千葉県の袖ケ浦ナンバーのレンタカーで、乗っていた十人は東京都新宿区にある化粧品などの販売会社「ニュースキン・ジャパン」の委託販売員ら。同社の販売研修会に参加するため大阪府貝塚市へ向かう途中だった。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031020/mng_____sya_____005.shtml