2003年10月20日(月) 05時49分

介助犬育成トラブルが多発　法律先行、育成追いつかず、ＮＰＯ相談に苦情相次ぐ（共同通信）

　介助犬を使っている人などから「犬の訓練が不十分」「寄付をしたが、使途が不透明」といった育成団体に関する苦情や相談が、介助犬育成を支援するＮＰＯ法人「日本介助犬アカデミー」に相次いでいることが２０日、分かった。
　介助犬や盲導犬、聴導犬は身体障害者補助犬法の完全施行に伴い、１０月から民間施設での同伴受け入れが義務付けられたばかり。ニーズの高さに育成が追いついていない実態が浮かび、同法人はホームページ上に「介助犬・補助犬１１０番」を設け、対応を始めた。
　日本介助犬アカデミーによると、２００２年度に寄せられた相談や質問は１６８７件。
　目立つのは「育成団体がつぶれたり、トレーナーが辞めたりして、継続した指導が受けられなくなった」「障害のこともよくわからない育成団体からただの犬を連れてこられた」「犬に股（こ）関節障害がある」など育成団体に関する相談。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031020-00000011-kyodo-soci