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2003年10月19日(日) 08時23分

まぶたのけいれん、化学物質も要因か 東京の眼科医調査朝日新聞

 重症になるとまぶたの筋肉が震え、目を開けられなくなってしまう「眼瞼(がんけん)けいれん」が、室内や職場などで化学物質に長い間接触すると起きる可能性が高いことを、井上眼科病院(東京都)のグループが突き止めた。眼瞼けいれんによって歩行や車の運転にも大きな支障が出ていることも判明。グループは31日から名古屋市で開かれる日本臨床眼科学会で発表する。

 眼瞼けいれんは、脳など中枢神経系の異常で起こり、加齢やストレス、抗不安薬などの副作用なども引き金になると考えられている。

 同病院の若倉雅登(わかくら・まさと)院長らのチームはほかの要因を探るため、薬剤の影響以外の患者167人を対象に、発症前5年間の化学物質の接触状況を調べた。患者の4割強が新築・改築した家に住んだり、新装・改装した職場に勤務したりしていた。建材から発生する化学物質に長い間接触した疑いが濃い。この中には、職業上、塗料、シンナー、防虫剤、農薬などを扱う人もいた。

 さらに、患者54人への別の調査では、半数が歩行中に電柱や停車中の車などにぶつかった経験があった。また、6割ほどが車の運転中に危険を感じ、その半数がずっと運転をやめている。

 若倉院長は「生活への支障はとても大きく、室内の化学物質で体の不調を訴えるシックハウス症候群と関連している疑いもある。眼瞼けいれんへの世間の理解は浅い。予防や診断などに注意を促したい」と話す。(10/19 08:22)

http://www.asahi.com/science/update/1019/001.html