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2003年10月19日(日) 21時41分

事故のトラックに追突、ワゴン車の6人が死亡…東名読売新聞

 19日午前4時40分ごろ、静岡県掛川市上張の東名高速道路下り線で、単独事故を起こして追い越し車線に止まっていた同県浜松市佐藤、運転手田畑考敏さん(27)の2トントラックに、茨城県常北町那珂西、化粧品会社契約販売員高野宏史さん(26)運転のワゴン車が追突。ワゴン車に乗っていた10人のうち、高野さんら6人が死亡、1人が重体、3人が重軽傷を負った。

 警察庁によると、高速道路での事故死者としては今年に入って最悪。

 死亡したのは高野さんのほか、水戸市大町、化粧品会社契約販売員柿沼美里さん(25)、茨城県つくば市高見原、病院事務員黒岩玉美さん(23)、同県守谷市松前台、会社員張替淳さん(26)、同県大和村本木、介護福祉士池田和明さん(23)、千葉県野田市木間ヶ瀬、会社員村山千恵子さん(25)。

 静岡県警高速隊の調べによると、現場は片側2車線の直線道路で、掛川IC(インターチェンジ)の合流地点付近。トラックは道路左側のガードレールに接触、弾みで中央分離帯にぶつかった後、追い越し車線に停止していた。ワゴン車が追突したのはトラックの単独事故から約15分後、ワゴン車は追突の弾みで反転し、車外に投げ出された柿沼さんら3人は即死状態だった。

 ワゴン車の助手席にいて軽傷を負った女性は、「『あーっ』という高野さんの叫び声で目を覚ましたが、もう目の前にトラックがあった。叫びながら左にハンドルを切っていたが間に合わなかった」と話しているという。トラックを運転していた田畑さんは当時、発煙筒をたく準備をしており、けがはなかった。

 同隊は、高野さんが前をよく見ていなかった可能性もあるとみて事故原因を調べている。

 ワゴン車の10人は、いずれも化粧品販売会社「ニュースキンジャパン」(東京都新宿区西新宿)の販売員として契約しており、研修会のため大阪に向かう途中だった。

 事故の影響で、菊川—袋井間が約5時間半にわたり閉鎖された。

 ●負傷された方々(敬称略)

 茨城県那珂町後台、アルバイト山田由香里(22)=重体=▽同県牛久市さくら台、会社員藤田隆之(24)=重傷=▽同県瓜連町瓜連、介護福祉士藤田友香(22)=軽傷=▽千葉県松戸市五香西、契約販売員伊勢美々子(28)=軽傷=

          ◇

 死亡した柿沼さんの両親は、警察の連絡を受けて静岡県に向かった。水戸市の自宅で弟の誠さん(21)は「考え方のしっかりした優しい姉でした。信じられない」と言葉少な。茨城県大和村の池田さん方で留守番をしていた親類の男性(60)は「電話に誰も出ないなど、会社は応対しておらず、無責任だ」と、少ない情報にいらだちを隠せない様子だった。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031019-00000002-yom-soci