2003年10月18日(土) 21時16分

コンビニ薬販売、薬害被害者らがフォーラム（読売新聞）

　コンビニエンスストアなどでの医薬品販売を政府が認めたことについて、「全国薬害被害者団体連絡協議会」は１８日、東京都内で、薬の販売方法などについて議論するフォーラムを開いた。

　フォーラムでは、薬害被害者がそれぞれの体験を踏まえ、医薬品の副作用問題などに言及した。この中で、催眠鎮静剤「サリドマイド」の薬害被害者らでつくる財団法人「いしずえ」の間宮清事務局長は「薬はきちんとした処方に従い、必要最小限度で使われるべき。薬の販売に利便性や経済効果を求めること自体おかしい」と指摘。他の薬害被害者からも「薬剤師がいない店が薬品販売に責任を持てるのか」といった声が相次いだ。

　医薬品の一般小売店販売については、政府が今年６月、規制緩和の流れの中で「安全上問題がない医薬品について、薬局・薬店に限らず販売できるようにする」との方針を決定。厚生労働省の検討会が現在、販売品目の選定を進めている。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031018-00000013-yom-soci