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2003年10月17日(金) 00時00分

横浜市内の幼稚園O26感染原因 都筑区の給食業者と特定 東京新聞

 横浜市内の幼稚園児らから病原性大腸菌O26が検出された問題で、市衛生局は十六日、感染者が出た六つの幼稚園などに給食を提供していた横浜市都筑区の仕出し飲食業者「六平」(平本敦社長)が、九月八日に作った給食が原因の食中毒と特定。都筑福祉保健センターは同日、同社幼稚園給食事業部を営業禁止処分にした。発生から原因特定まで一カ月以上。市民への説明が遅れ、この間も同社は営業を続けており、市の対応に疑問の声が上がっている。

 市によると、感染者は二つの区の六園で、園児三百六十六人を含む四百四十五人。うち下痢などの発症者は百三十八人。このほか給食は食べていないが、園児らとの接触で感染、発症した人も八人いた。

 市は当初から、給食が感染原因の可能性が高いとみていたが、業者が給食を作っている市内十三園での検便がほぼ終了し、複数の園で菌の遺伝子型が一致するまで、判断しなかった。この理由を市は▽業者から菌を検出できなかった▽検便の協力をすぐに得られなかった▽調査対象者が多かった−などとした。市は業者に営業自粛を求めたが、拒否された。

 また、保護者への説明も感染発覚から八日過ぎた二十五日に初めて行われた。一般市民には、プライバシーを理由に発生した区すら公表していない。こうした極端な情報の絞り込みや公表の遅れが、他園や保護者に不安を与えた側面も指摘されている。市衛生局は「今後指摘を真摯(しんし)に受け止めて適切に対応していきたい」としている。 (金杉 貴雄)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20031017/lcl_____kgw_____001.shtml