2003年10月17日(金) 21時09分

オレオレ詐欺：大分でお年寄り被害相次ぐ（毎日新聞）

　大分県別府市と宇佐市で１７日、一人暮らしのお年寄りが相次いで「オレオレ詐欺」の被害に遭った。県警は２件とも若い男の声で振込先も東京都内の銀行口座、電話がかかったのも同時間帯だったことなどから関連があるとみて捜査している。

　調べでは、午前１１時４５分ごろ、宇佐市の無職女性（７５）方に「事故を起こした。修理代１００万円が必要」と電話があった。女性は関東にいる孫と思い込み、近くの銀行のＡＴＭ（現金自動受払機）から指定された都銀の口座に１００万円を振り込んだ。直後に男が教えた携帯電話番号を確認したところ、孫の番号と違っていたため、都銀に連絡したが、既に全額引き出されていた。

　さらに正午ごろ、別府市内の農業男性（７５）方に同じ趣旨で５０万円の振り込みを求める電話があった。声が大分市に住む孫に似ており、「怒られるからお父さんに絶対に言わないで」と言われたため、男性は近くの銀行から指定された別の都銀の口座へ振り込んだ。直後に孫の携帯電話に連絡したところ、事故を起こしていないことがわかった。【結城かほる】

［毎日新聞１０月１７日］ ( 2003-10-17-21:09 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031018k0000m040085000c.html