2003年10月16日(木) 22時50分

医薬品選定作業は非公開　企業に配慮、厚労省が方針（共同通信）

　厚生労働省は１６日、コンビニなど薬局以外の一般小売店で販売可能な医薬品の選定作業を進めている検討会の作業部会の会合を非公開とする方針を決めた。
　同省は「企業の知的財産が外部に漏れたり、未確定情報が株価に影響を与えたりする恐れがあるため」と理由を説明。薬害被害者からは批判の声が上がっている。
　作業部会は一般用医薬品約１万７０００品目の安全性を評価し、販売を認める医薬品のリストを検討会に報告するのが役目。政府が６月、規制緩和策として一般小売店での医薬品販売を認める方針を決めたことを受け発足。この日の初会合で非公開が決まった。
　検討会に意見陳述人として出席したことがある薬害サリドマイド被害者の増山ゆかりさんは「販売を認めれば、副作用被害の救済制度が利用できない患者が出るかもしれない。議論は過程の開示が重要。非公開はおかしい」と反発する。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031016-00000231-kyodo-soci