悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年10月16日(木) 06時19分

血液製剤から急死患者と同じ食中毒菌 DNA鑑定で判明朝日新聞

 大阪府吹田市の済生会吹田病院で女性患者(当時65)が輸血後に急死した問題で、この患者の血液と日本赤十字社の赤血球製剤の双方から見つかった食中毒菌のDNA型が一致することが大阪府立公衆衛生研究所の鑑定でわかった。同一の菌だったことが最終的に判明し、製剤の細菌汚染が患者死亡の直接的な原因だったことが裏付けられた。輸血でこの菌に感染し、死亡したのが確認されたのは国内で初めて。

 患者は腎不全などで入院。9月22日、日赤の赤血球製剤を輸血中に意識が低下するなど容体が急変し、3日後に死亡した。死因は血液中に細菌が混入し、増殖したことによるとみられる敗血症だった。

 患者の血液と輸血用の容器に残っていた血液製剤の双方から食中毒菌エルシニア・エンテロコリチカが検出され、同病院が同じ菌かどうか鑑定を依頼していた。

 同研究所が双方の菌をDNA鑑定した結果、患者の血液と製剤から採取した菌のDNA型が一致し、輸血用の容器とチューブ内に残っていた製剤からもこの菌が検出された。

 同研究所はこの製剤のもとになった献血血液から作られた血漿(けっしょう)製剤についても、菌が混入していないかどうか、日赤からの依頼で調べている。

(10/16 06:19)

http://www.asahi.com/national/update/1016/009.html