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2003年10月16日(木) 10時45分

テレ朝ダイオキシン訴訟、農家敗訴の2審破棄…最高裁読売新聞

 テレビ朝日系の報道番組「ニュースステーション」が、埼玉県所沢市産の野菜から高濃度のダイオキシンが検出されたと報道したことで、野菜の価格が暴落したとして、所沢市内の農家29人がテレビ朝日などに約2600万円の損害賠償と謝罪放送などを求めた訴訟の上告審判決が16日、最高裁第1小法廷であった。

 横尾和子裁判長は、農家側敗訴とした1、2審判決を破棄し、審理を東京高裁に差し戻した。

 問題となったのは、1999年2月1日に放映された特集番組で、東京都内の民間調査会社「環境総合研究所」のデータを基に、所沢市産の野菜から1グラム当たり0・64—3・80ピコ・グラムの高濃度のダイオキシンが検出された、などと報じた。ところが、その後、3・80ピコ・グラムを示したのは野菜ではなく「せん茶」で、テレビ朝日はこれを知らないまま放映していたことが判明。裁判ではこの報道が真実といえるかどうかが最大の争点となった。

 1審・さいたま地裁、2審・東京高裁は、所沢産のハクサイから同レベルのダイオキシンが検出されたとする別の調査結果が存在することなどを理由に、「報道内容は主要な部分で真実と認められる」と認定。農家側の請求を退けていた。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031016-00000003-yom-soci