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社会保険庁の職員を装って電話をかけたり自宅を訪問したりして、「年金に払い過ぎがあったので、指定の銀行口座に振り込むように」などと現金を要求する詐欺行為が、今年６月から今月１０日までに全国で９０件あり、うち７件で計１４３万円をだまし取られていたことが１４日、同庁のまとめでわかった。同庁は「指定口座に現金の振り込みを依頼することはないので注意してほしい」と呼びかけている。
同庁によると、詐欺行為が確認されたのは１５道府県。実害があったのは岩手１件、福井４件、大阪２件で、各府県警が詐欺容疑で捜査している。
社会保険庁や社会保険事務所の職員を名乗る場合が多いが、「国民年金基金」「年金総合管理センター」などの職員を装うケースもある。また、年金の過払いだけでなく、「国民年金の未納がある」「医療費の払い戻しや社会保険の手続きのための手数料」といった名目もあったという。
(10/15 00:20)